しなやかな思考が、高感度なガスケットテクノロジーを生んできた
石綿から人造繊維、そして金属へ。40数年前、金属板を重ねるというアイデアのもと石川ガスケットが世に送り出した「スチールラミネートガスケット」は、ガスケット技術を革新するエポックメーキングとして国立科学博物館の産業技術の歴史資料として登録されました。その柔軟な発想力を脈々と伝え、私たちはエンジンの高性能化に役立つニューテクノロジーをめざし製品の開発に取り組んでいます。
資料番号 | 107310821007 |
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所在等 | 石川ガスケット株式会社技術研究所 |
製造年等 | 1970年 |
種類 | 量産品 |
製作者(社)等 | 石川ガスケット株式会社 |
調査機関団体 | 社団法人日本自動車部品工業会 |
特徴 | ガスケットはエンジンに組み付けられて、燃焼ガス、冷却水、潤滑油漏れを防止するための部品です。当社はエンジン性能の向上に伴い従来使われていた軟らかい材料を金属に置き換える発想でスチールラミネートガスケットを1970年に日本で初めて開発し、いすゞ自動車様に納入致しました。現在スチールラミネートガスケットはガスケット生産の主流となっており、世界で広く使われております。 |
ものを動かす原動機・エンジンを支えるガスケット。異素材の部品が組み合わされるエンジン内部で、ガスや液体の漏れを防ぐ、目立たずも極めて重要な存在です。表舞台に立つことはほぼありませんが、次々に生み出される高品質な自動車や発動機のために、私たちは挑戦と成長を続けてきました。
当社は1932(昭和7)年、まだアメリカ製の自動車が主で修理部品も輸入品ばかりの国内で、「日本製の本格的なガスケットを作ろう」と私の祖父・石川勝四郎が創立しました。世界に先駆けて金属製のガスケットを作り、業界を牽引。その大きな功績は、国立科学博物館に産業技術の歴史として展示されています。2代目の父・石川五男は自動車メーカーへの直納や海外市場の開拓などを推進し、この価値を大きく広めました。桜印のガスケットは信頼のブランドとして、いまや世界60カ国で高い評価をいただいています。
私がバトンを受け継いだ現在、業界は変化を遂げ、エンジンの新たな時代が始まっています。たとえば馬力の高いディーゼルエンジンは、大海原に出る漁船や雪国の除雪車、砂漠の水道設備など、世界中の過酷な場所で人々の命を支えるものとして活躍しています。不良や不具合の許されないものであり、常に最上が更新されていくガスケット。私たちは、メーカーとしての使命をしっかりと果たし、信頼と革新のものづくりを続けてまいります。
代表取締役社長
石川 伸一郎
会社名 | 石川ガスケット株式会社 |
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創業 | 1932年(昭和7年)5月 |
資本金 | 200,000,000円 |
本社 | 〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-5-5 櫻ビル |
TEL | 03-3501-0371 |
FAX | 03-3501-5262 |
営業所 | 【東京営業所】 〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-5-5 櫻ビル TEL:03-3501-5277 / FAX:03-3501-6509 【名古屋営業所】 〒450-0003 名古屋市中村区名駅南1-17-10 5C TEL:052-380-2780 / FAX:052-380-3587 【大阪営業所】 〒532-0003 大阪市淀川区宮原4-1-45 新大阪八千代ビル9階 TEL:06-4866-6240 / FAX:06-4866-6340 【トリノ支店】 Strada del Francese 133 10156 Torino Italy TEL:39-011-450-1140 / FAX:39-011-450-0472 |
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工場 | 【宇都宮工場】 〒321-2118 栃木県宇都宮市新里町丁1547-1 TEL:028-665-2212 / FAX:028-665-4567 【清原工場】 〒321-3231 栃木県宇都宮市清原工業団地21-3 TEL:028-667-7220 / FAX:028-667-7228 【喜連川工場】 〒329-1415 栃木県さくら市小入561 TEL:028-688-7550 |
技術研究所 | 〒321-3231 栃木県宇都宮市清原工業団地21-3 TEL:028-670-5600 / FAX:028-670-5188 |
八潮事業所 | 〒340-0813 埼玉県八潮市木曽根 540-1 TEL:048-934-7480 |
傍系会社 | 石川ガスケット アメリカ、インク チェリーケミカル工業株式会社 チェリーインターナショナル株式会社 櫻土地株式会社 株式会社櫻ビル 株式会社チェリー |
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合弁会社 | チェリーセリナ株式会社(バンコク) 烟台石川密封科技股份有限公司(中国・山東省) |
1932年 (昭和7年) | 初代石川勝四郎により創業 |
1936年 (昭和11年) | 商品名をサクラガスケットとし株式会社に改組 |
1950年 (昭和25年) | 通産省優良自動車部品認定審議でA級認定 |
1955年 (昭和30年) | 国鉄ディーゼル車両の純正部品に指定 |
1970年 (昭和45年) | ガスケット動力試験装置を完成 スチールラミネートガスケットの開発実用化 |
1971年 (昭和46年) | 資本金を1億円にすると共に中小企業投資育成会社の資本参加を得る |
1972年 (昭和47年) | チェリーケミカル工業株式会社設立 |
1973年 (昭和48年) | タイ国に合弁によるチーナガスケット株式会社設立、本社虎ノ門櫻ビル完成 |
1974年 (昭和49年) | スチールベスト量産工場として宇都宮工場新設 |
1975年 (昭和50年) | 公害防止品としてヒートインシュレーターの開発・量産化 |
1981年 (昭和56年) | ガスケット地下実働試験棟完成 中国、烟台石棉製品総廠に技術供与 |
1982年 (昭和57年) | 創業50周年を迎え、資本金を2億円に倍額増資する、NPS研究会入会 |
1984年 (昭和59年) | 宇都宮工場増築 |
1985年 (昭和60年) | GM納入開始 米国・アームストロング社と、人造繊維質ガスケット材の共同開発契約締結 |
1987年 (昭和62年) | 米国・ウォルバリン社と、ラバーコートメタルガスケット材の共同開発契約締結 |
1989年 (平成元年) | スチールラミネートガスケット(金属積層形)ガスケットで、第14回発明大賞受賞 清原工場(宇都宮市)稼動 |
1990年 (平成2年) | 石川五男社長、産業技術発展の貢献により『科学技術振興功績者長官賞』を受賞 FORD納入開始 |
1991年 (平成3年) | スチールラミネートガスケットの実用化で『中小企業研究センター賞』関東地区表彰 中国に合弁会社『烟台石川密封垫板有限公司』を設立 米国に現地法人石川ガスケット アメリカ、インクを設立 |
1992年 (平成4年) | 創業60周年を迎える、現代自動車納入開始 |
1994年 (平成6年) | 技術研究所設立(清原工場敷地内) |
1996年 (平成8年) | ISO 9001 QS-9000国際品質規格取得 |
1997年 (平成9年) | 石川伸一郎 社長に就任 スチールラミネートガスケットの実用化で『中小企業研究センター賞』全国表彰 |
1999年 (平成11年) | フォード向ガスケット生産を米国工場へ全面移管 |
2000年 (平成12年) | イタリアにトリノ支店を開設 |
2002年 (平成14年) | 創業70周年を迎える |
2003年 (平成15年) | 清原工場・国際環境規格ISO 14001取得 |
2004年 (平成16年) | 国際品質規格 ISO/TS 16949 3工場取得 宇都宮工場・ISO 14001国際環境規格取得 |
2005年 (平成17年) | 地域災害時相互応援協定の締結 |
2006年 (平成18年) | 『元気なモノ作り中小企業300社』に選ばれ、石川社長経済産業大臣表彰を受ける |
2007年 (平成19年) | 創業75周年を迎える |
2009年 (平成21年) | 大阪営業所を閉鎖し本社営業部門に統合 千住工場を閉鎖し宇都宮工場,清原工場に生産移管 |
2010年 (平成22年) | 『東京ものづくり技能育成』東京都知事賞表彰を受ける |
2012年 (平成24年) | 創業80周年を迎える |
2013年 (平成25年) | 清原工場ラバーコートメタルライン完成 |
2017年 (平成29年) | 清原工場ラバーコートメタルライン量産開始 |
2018年 (平成30年) | 自動車産業品質マネジメントシステム IATF16949認証移項 |
2021年(令和3年) | 車輌用二次電池の部品納入開始 |
2022年(令和4年) | 大阪営業所開設 創業90周年を迎える |
2023年(令和5年) | レーザーカット工場として喜連川工場新設 |
2024年(令和6年) | 八潮事業所開設 |
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